毎月の試算表を税理士から受け取っても、どこを見ればいいかわからないという経営者は少なくありません。税理士は税務の専門家であり、経営判断のアドバイスを期待するのは役割が違います。この記事では、経営者が試算表を受け取ったときに最初に確認すべき3つの数字を説明します。

1. 売上総利益率(粗利率)

売上総利益率は、売上から原価を引いた利益の割合です。この数字が下がっているときは、原価が上がっているか、値引きが増えているかのどちらかです。業種によって適正な粗利率は異なりますが、前月・前年同月と比較することで変化を把握できます。粗利率が下がっているのに気づかずにいると、売上が増えても手元に残るお金が減るという状況になります。

2. 固定費の合計

家賃、人件費、リース料など、売上に関わらず毎月発生する費用の合計を確認します。この数字が、毎月最低限稼がなければならない売上の目安になります。固定費が増えているのに売上が変わらなければ、利益は減ります。固定費の内訳を定期的に確認し、不要なものが含まれていないかを見直す習慣をつけることをお勧めします。

3. 現金残高の推移

利益が出ていても、現金が足りなくなることがあります。これを「黒字倒産」と呼びます。試算表の利益だけでなく、通帳の残高と照らし合わせて、現金の動きを確認することが重要です。売掛金(まだ回収できていない売上)が増えている場合は、回収サイクルを確認してください。現金残高が毎月どう動いているかを把握することが、資金繰りの基本です。

試算表の読み方は、一度覚えれば毎月の確認が習慣になります。数字の見方に不安がある方は、月次の数字読み方サポートをご検討ください。よくある質問をご確認いただくか、初回無料相談でお気軽にご相談ください。